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『リコリス・リコイル』 ~ 魅せる技術

映画・動画

2023年のGWに観たアマゾン・プライム・ビデオ

このGWは自室に籠って過ごします。
プライム・ビデオの「ウォッチリスト」に溜めたまま、観られないでいたものを観るのです。
もうすでに最新作や話題作では無くなってしまったものもありますが、観て良かったものについてコメントしておこうと思います。
鑑賞を検討されている方に、少しでも参考になればと思います。

リコリス・リコイル
平穏な日々--その裏には秘密がある犯罪を未然に防ぐ秘密組織--「DA(Direct Attack)」。そのエージェントである少女たち--「リコリス」。当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。ここ...

『リコリス・リコイル』2022年放映されたテレビ・アニメ

アニメは好きですが詳しいわけではないので、解説や考察ではありません。
あくまでオッサンの感想です。
テレビ放送をしてる時に、私の住んでいる近くが舞台設定になっているという話しは聞こえてきましたが、わざわざ録画はしませんでした。
前情報ではその程度の関心だったのですが、記憶の片隅にあったので「プライムビデオで観られるなら」と観始めて、一晩で13話を一気に見切ってしまいました。途中で止められませんでした。
この魅力は何なのか考えてみます。

設定

この世界線の日本は、世界一の治安を誇っています。そしてそれを支えているのが、治安組織DAと市中に潜伏して活動する「リコリス」たちでした。
この「リコリス」は特別な訓練を受けた暗殺者で、犯罪者とその予備軍をはじめからいなかったように葬り去ります。
日本で一番警戒されないのは女子高生だというわけで、リコリスたちは都会の迷彩服として制服のようなスタイルをしています。

治安維持の名目で一方的な正しさを行使する日本に対して、問題提起をする目的でテロ行為を繰り返す敵や武器商人のような謎の組織が絡み合って物語が進行します。
基本的には正義と悪の戦いを描くシンプルなものなのですが、登場人物たちはそれぞれに秘められた背景を持っていて、暗躍するキャラクターがストーリーに複雑さを加えます。

設定は突っ込みどころ満載で、リアリティはありません。
「そんなわけないじゃんか」とか「矛盾してない?」みたいなことを言い出せば、指摘できるところはいくつも挙げられるでしょう。
でも、そんな細かいことを言うのは無粋というものです。
そもそもの設定がアリエナイのですから、その設定の中で楽しむまでです。
そしてこの作品は視聴者を見事にその架空の世界に連れて行ってくれます。

すでに公開から時間が経っているので今更ではありますが、以下、ネタバレを含みます。

魅力の根幹

こんな甘々でご都合主義な物語にもかかわらず、13話を一気見させる魅力は何だったのでしょう。
少々気恥しいのですが、答えは出ています。

「良い女優はいらん、いい尻があれば十分だ」みたいなことを言ったのはどこの誰だったか忘れてしまいましたが、2021年に映画化された『映画大好きポンポさん』の冒頭、ポンポさんは「まあ極論、映画って女優を魅力的に撮れればそれでOKでしょう」と語ります。
私にとっての『リコリス・リコイル』はまさにコレで、その魅力のほとんどはメインキャストの”錦木ちさと”でした。
彼女のビジュアル、性格、能力、声優さんの演技、全てを好きにならずにいられません。
彼女が活躍できる作品なら、どんな物語でもOKな気がします。

それに反して年配者や男性は圧倒的に魅力がありません。
それはもう、絶望的に男性が描けていないのです。
他の女性キャストが皆魅力的に描けていることを考えると、制作者は若い女性にしか関心が無いのかもしれません。

13話の内容や進行のテンポは上手く、変な引き延ばしを感じるところは少ししかありません。
「リリベル」という少年版リコリスの登場は、あざとさを感じてしまったので残念でしたが、男性を魅力的に描けないのは分かったので諦めます。
しかも、キャラや背景の絵はクオリティの差が大きく、アニメとしての動きは低予算な作りです。絵的な矛盾点が気になるシーンもあります。でも、少女たちの絵は上手いのです。
オープニング、エンディングはもっと狙って欲しかったと思うものの、作品のイメージとは合っています。
可愛い女性を描きながらエロに走らず、ハードボイルドでありながらファンタジーでもあり、程よいエンターテインメント作品に仕上げられています。

冒頭でも書いた通り、おかしなところはたくさんあります。
でも、賢い人たちの意見を取り入れて作られた平均点の高い作品よりも、ダメなところがあっても圧倒的な魅力がある作品の方が強いのです。
『リコリス・リコイル』の女性キャラクターたちには、それがありました。

次回作への期待

入り口でつまづいてしまった方は最後まで観てもダメだったと思いますが、そうでない方はきっともっと観たいと思っているハズです。制作者も手ごたえがあったのではないかと思えます。
この作品が評価されて次作が作られるとしたら、関係者が増えたり、無責任な期待が高まったりもすることでしょう。
でも制作者の方々には、賢い評論家や多くの声に応えようとして苦手なことに手を出さないで欲しいと思います。
私が続きを観たいのは、バランスの取れた良作ではなく、突き抜けて輝く”錦木ちさと”とリコリスの少女たちなのです。

アイドルを追いかけるファンはこんな気持ちなのかなぁ・・・。
誰にでもおススメしたい作品ではありませんが、ごく個人的にはかなり気に入った作品でした。

リコリス・リコイル
平穏な日々--その裏には秘密がある犯罪を未然に防ぐ秘密組織--「DA(Direct Attack)」。そのエージェントである少女たち--「リコリス」。当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。ここ...

2023.5.2

Photo by alex mesmer on unsplash

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