脂肪は心にも付く
60歳から筋トレを始めようと思ったのは、単に太ってみっともなかったからでした。
人生の残り時間が限られてきて、新しく取り組めることにも制約がある中、今からでも楽しめることは無いかと思ってリストアップした中に、ダイエットというテーマがありました。
思えば、20代の後半から太りだして、人生の30年間は小太りで過ごしていたわけです。
若い頃はファッションに興味があったのですが、服を着こなせなくなってくると、お金もかけなくなって興味も薄らいでしまいました。
脂肪が付いたのは身体だけでは無く、綺麗でいようとする意欲にも、びっしりこびりついてしまったようです。
顔は鍛えてもあまり変わらない
最初はダイエットで健康を取り戻すことが目的でしたが、有酸素運動から筋トレにトレーニングを変えた途端、身体つきに変化が現れました。
それは数値的な変化よりも、モチベーション・アップにつながりました。
体重が減らなくても、見た目が変わった方がやる気が出るというものです。
私はイケメンでも高身長でもありませんので、これまで、外見で人から好評価されるということはありませんでした。
顔や身長を変えるには、特別な処置が必要でお金もかかるでしょう。
若い頃は、顎の骨を削れないかと悩んだり、まぶたを二重にしようかと何度も検討したりしました。
今とは美容整形に対する意識が違いましたから、結局、メスを入れたりはしませんでしたが、コンプレックスを持ったまま生きてきたのは、もうどうしようもありません。
さすがに60歳にもなれば、外見でどうこうと悩むことは無いかと思えば、そうでもなく、頭髪やシワ、シミなど、美醜に関して多少なりとも未だに気にはなっています。
ただ、顔はなかなか変えられませんが、身体は鍛えれば今からでも整います。
もちろん若い方のようにはいきませんし、病気やケガなどで思うように行かない方もいるとは思います。
それでも、健康であれば身体の見た目は変えられるのです。
そんなわけで、身体つきが変わり始めると、筋トレが面白く思えてきました。
昔から運動嫌いでしたし、体育会系の考え方や人間関係を嫌悪しているような人間でしたから、身体を鍛えるなんてことは全くしていませんでした。
しかし、黙々と自分ひとりでできる筋トレは、私に向いているようです。
（もちろん、トレーナーさんに付いてもらえた方が成果が出るのだとは思いますが。）
身体にも美醜はあるが
「顔は鍛えられないが、身体は鍛えてキレイになれる」と思っていたのですが、最近になって、身体の作りにも持って生まれた特徴や美醜があることが分ってきました。
骨格からくるものはどうしようも無いですし、筋肉の付きにくい部位なども人によって差があるようです。
私の場合は、腹筋がキレイに並んでおらず、ブロックの大きさが不均等でした。（脂肪で隠れているときには分らなかったのですが・・・。）
これは、もう直らないそうです。
ただ、身体のデザインに対する評価は、まだ顔ほどには厳しくは無さそうなのが救いです。
小太り歴30年の私が今できることは、筋肉を増やして体脂肪を落とすことなので、まずはそこを頑張ります。
胸を鍛えて4ヶ月。
今後のテーマは、肩と背中と腕の筋肉を付けること。
そして何よりも、全身の体脂肪を落とすことです。
痩せてまた洋服が似合うようになったら、昔のようにお洒落とかしてみたいものです。
身体を鍛えて、服を着たいなんて変ですね。
（筋肉を付けすぎると、服が似合わなくなるというジレンマも・・・。）
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