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キング・クリムゾンを好きなままでいたかも

音楽

こういうアルバムだったら良かったのに・・・。

もうね、勝手な話しですよ。

昔、キング・クリムゾンというバンドがありまして、いわゆるプログレッシブ・ロック界隈ではブイブイいわしてたわけです。
1960年代末にデビューして度肝を抜かれた者は、まるで新興宗教にでも入信したかのようにクリムゾン教の信者になったわけです。
その第一経典が有名な『クリムゾンキングの宮殿』ですね。

この勢いは凄まじくて、70年代中頃に解散するまでピークを維持し続けました。
最後に出されたのが『レッド』という作品で、これもまたロック史に残る名盤でした。

ところが、ところがです。
80年代に入ると再結成して、ニューウェイブのトレンドを意識したかのようなギター、ボーカル曲をやるようになります。
これには驚かされると同時に失望を感じてしまいました。
もうファンではいられない。でも一縷の望みを持ってレコードは買い続けます。
このニューウェイブ期は80年代中盤まで続き、3枚のアルバムを残しました。

その後、長い休みを置いて、また90年代の中頃から活動を再開するのですが、ここでは凶悪なクリムゾン王が蘇りつつありました。

この90年代以降のキングクリムゾンは、なかなかに前衛であり、プログレでロックでした。
ただ、昔のファンの多くは戻ってこず、王国は大きな復活をすることはありませんでした。
それでも信じ続けたファンや戻ってきたファンに支えられて作品は成熟してゆきます。2003年には「The Power To Believe」という傑作アルバムも生み出します。
そしてクリムゾン王は2020年代に入り、静かに息を引き取ったわけです。

当時は認められなかった80年代のキング・クリムゾンですが、今になって聴くと「案外悪くないのでは?」と感じたりします。
ただ、やっぱりあの時に作られた3枚のアルバムが、「こういう1枚に集約されていたらなぁ」と思ってしまうわけです。

そんなわけでSpotifyにプレイリストを作ってみました。

一聴して新生クリムゾンの何が気に入っていなかったのかが分かる選曲になっていますね(笑)。

投稿:2024.10.1

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