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『Dig out your soul』 oasis

音楽

『ディグ・アウト・ユア・タイム』 オアシス 2008年

オアシスがバンドとして発表したラスト・アルバムです。
これが発売された時には、そんなことになるとは思っていなかったのですが、まあ潮時だったようにも思えます。(ファンの方にはスイマセン。)
改めて聴いてみて、今になってのこじつけですが、バンドの歴史を象徴しているようなアルバムだと感じました。

1曲目の激しく疾走するギター・サウンドに、生き生きとしたエネルギーを感じます。ストロークに入る前、冒頭のジャカッというノイズで、もうカッコいいい。これは期待できます。
2曲目の曲作りのセンスを感じるナンバーに続いて、3曲目は重たいギターのリフと裏声のサビが好対照なラブ・ソング。
4曲目は、疾走感のあるシンプルなパワー・ポップ・ロック。繰り返される歌詞も、オアシスらしい。
5曲目でシリアスなスローナンバーに転じ、6曲目もブルージーなテンポ感の曲。
思いのたけをストレートに何度も繰り返すような作りでは無く、音楽的な幅の広がりが感じられます。
7曲目以降は、いかにもイギリスらしいブリット・ポップやサイケ調な曲など、バラエティ感のある展開。
私のCDにはボーナス・トラック2曲が付いていて、全11曲です。

このアルバムを改めて聴き直した時に、その曲順も含めて、オアシスってこういうバンドだったなと思えたわけです。
デビューから力強い魅力で音楽シーンを駆け上がり、サード・アルバムである種の完成を迎える。
その後、新たなベクトルを模索して試行錯誤の結果、最後に自分の好きな音楽に帰ってきた。
というようなストーリーが、このアルバムの各曲のようだなと。
(もちろん、今になってみれば、という話しです。)

オアシスに駄作はありませんので、どのアルバムも価値があると思います。その上で、やっぱり自分にとってのオアシスは、初期の3作だったと思えてしまいました。
このアルバムについては、前半はとても気に入ったものの、後半に思い入れが持てなかったのは、そのせいかもしれません。
でも、これはこれで良いんだよなぁ。。。

投稿:2020.5.10
編集:2023.10.30 

Photo by adrianna geo – Unsplash

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